21世紀版のアトムを全部観ました。(一部見逃しはありますが 笑)
番組公式HP
http://www.fujitv.co.jp/b_hp/atom/index.html
結構メッセージ性のある重めの内容ですね。大人向きとも言えるかも!?
人間と共存しようと、人間を傷つけずに問題を解決しようとするアトム。それをサポート
するお茶の水博士や仲間たち。ロボットを嫌う人間やそれを利用しようとする人間。そ
れに振り回される民衆。人間に迫害されたロボットを守ろうとするあまり人間を憎む、ロ
ボット青騎士たち。そしてアトムをロボットの王に仕立て上げようとする天馬博士・・・。
様々な想いや考えの交錯が物語りを盛り上げ、観るものに問題を投げかけます。
アトムの基本姿勢は「話し合いでの解決」で、それは究極の理想ともいえますが、そ
れが果たして通用するのか、というのも見所のひとつでもあるように思います。
手放しで楽しめない分、ある意味疲れるアニメですが、個人的に言わせて頂くと、
『結局
人間が一方的に仕掛けているだけ』のように思います。
たまたま矛先がロボットだっただけで、仮にロボットがいなくても人間はその時々で敵を
作り、差別や迫害をしているのではないか?とも想いました。
そうしたがるのが人間なのかもしれません。
実際に国の中で外国人が事件を起こすと「やっぱり外国人って・・・」という感情はでてくる
でしょう。事件を起こしている人間の実情は圧倒的にその国の人が多いはずなのに・・・。
そうやって線引きをしたがるのですね。
それに物語でも言われるように「ロボットはあくまで人間の道具」というなら、
仮にナイフで
人が刺し殺されたなら「ナイフをこの世から排除せよ!」というでしょうか?
話の挿げ替えかもしれませんが、作ったのは人間だし、使うのは人間ですよね。そういった
人間の嫌な部分ばかりを思い知らされるアニメでもありました。
あともうひとつ、民衆の感情がいったん広まると、歯止めが利かない恐ろしさも知らされまし
たね。恐いな~と。
ただ最後のエピソードでのロボット=キップの言葉は涙を誘いました。
それは是非アニメを観て確かめてみてくださいね!
アトムの足音ってプニョプニョと可愛いんですよね☆